電子書籍は返品・キャンセルできる?人気電子書籍10ストア対応まとめ
《新品の紙の本》をネット購入した場合、多くのストアではルールに従ってキャンセル・返品の対応をしてもらえますが、《電子書籍》についてはどうなのか、謎に思う方は多いのではないでしょうか。
電子書籍って、商品の性質的に返品・キャンセルできるんだろうか・・・?
人気ストアそれぞれの対応を調べてみました。
ストアによって対応が微妙に異なるので確認してみてくださいね。
この記事では、人気10ストアをピックアップし、電子書籍の返品・キャンセルルールを調査した結果をまとめました。
電子書籍は、デジタルコンテンツを購入し、スマホ・パソコン・タブレット・電子書籍リーダーなどの端末画面より読む本や雑誌です。
- 電子書籍ストアを探し、利用登録(アカウント作成)する
- 読みたい電子書籍を探す
- カートに入れ、購入手続きする
- 支払い手続きをする(クレジットカードなど、決済方法はショップにより様々)
- そのままブラウザ(ストアサイト)読みか、アプリをダウンロードして読む
電子書籍の場合、電子データの本を読める権利を得られるだけなので、内容は紙の本と同じでも(※電子と紙では若干内容が異なる本もあり)、所有権までは得られないという大きな特徴があります。
電子書籍、いらなくなったら売ることはできる?
残念ながら所有権がないので、電子書籍が不要になっても、売ることはできないですね・・
電子書籍は、中古として売ることはできなくても、ストアによって安くお得に買えるという特徴が紙の本との大きな違いであり、メリットです。
クーリングオフっていう制度があるけど、電子書籍は対象にならないのかな?
電子書籍ストアに限らず、通信販売(ネット購入含む)で購入した商品はクーリングオフ制度対象外です。
通信販売には、クーリング・オフ制度はありません。
返品の可否や条件についての特約がある場合には、特約に従うことになります。
特約がない場合には、商品を受け取った日を含めて8日以内であれば返品することができますが、その場合、商品の返品費用は消費者が負担します。
独立行政法人国民生活センター クーリングオフより一部引用 クーリング・オフ(テーマ別特集)_国民生活センター (kokusen.go.jp)
通信販売は、自分の意志で商品を選んで購入するので、クーリングオフ制度の対象になるかのポイント「契約について再度考える」に該当しません。
ただし、返品の可否や条件に関する《特約》があれば、返品・キャンセルできる可能性があるということです。
では、人気ストアの返品・キャンセルルールがどうなっているか、見ていきましょう!
人気電子書籍ストア《返品・キャンセルルールまとめ》
まず、人気電子書籍ストア10社をピックアップして、公式サイトに掲載している返品・キャンセルに関するルールを簡単にまとめました。
商品名 | 返品 | キャンセル/取消 | 条件・注意点 | 連絡先 |
---|---|---|---|---|
Kindle(Amazon) | 誤注文且つ注文日を含めて7日以内に限る(条件あり) | 注文確定直後に表示されたリンク「注文をキャンセル」を押すと即時取消可 | 部分的に読んでいない等条件あり | カスタマーサービス |
楽天Kobo | 原則不可(条件に該当する誤注文の場合は相談) | 原則不可(条件に該当する誤注文の場合は相談) | 紙と間違えた場合のみ対応可 | 購入履歴→「ショップへの問い合わせ」 |
ebookjapan(Yahoo) | できない | できない | ‐ | ‐ |
DMMブックス | できない | できない | ‐ | ‐ |
Amebaマンガ | できない※ | できない | ※長押し決済による誤購入で未読時は返金可 | 問い合わせフォーム |
まんが王国 | できない※ | できない | ※データファイルの不具合時は返金 | 問い合わせフォーム |
コミックシーモア | できない※ | できない | ※ストア側の問題による場合は相談 | ₋ |
honto | できない | できない | ₋ | ₋ |
Renta! | 操作ミスによる誤購入は状況により対応可 | 操作ミスによる誤購入は状況により対応可 | ₋ | 問い合わせフォーム |
めちゃコミック | できない | できない | ※商品欠陥時は欠陥のない商品を提供 | ‐ |
電子書籍ストア別に調査した結果を基に、返品・キャンセル条件に関する注意点をまとめました。
個人的都合による返品等は原則不可(ただし条件付きで対応しているストアあり)
電子書籍は、電子コンテンツを買うという性質上、原則個人都合による返品・キャンセルはできません。
ただし、以下3つのストアについては、条件・状況により返品・キャンセル対応してもらうことが可能です。
- Kindle(Amazon)
- 注文確定直後であれば即時キャンセル可
- 誤注文 かつ 注文日を含めて7日以内であればAmazonの裁量により対応可(注文履歴にて返品が多かったり、部分的に読んでいる場合は不可になる可能性あり)
- 楽天Kobo
- 原則不可
- 紙の本と間違えた誤注文の場合は状況確認により対応可
- Renta!
- 原則不可
- 操作ミスによる誤購入の場合は状況確認により対応可
いずれも、ショップ側の状況確認(裁量)によって対応可否が決まります。
認められるか否かの判断は、下記を参考にしてみてください。
- 購入した電子書籍を開いていない(あるいは、間違って表紙を開いてしまった程度で、限りなく未読に近い状態)
- 購入後、できるだけ早くショップに連絡した(する予定)
- 数ページでもパラパラ試し読みしてしまった
- 購入から、一週間以上経過している
個別対応になるので、あくまでも参考です。
ハッキリした事情があり説明できる場合は、諦めずにショップに相談してみてくださいね。
自分に落ち度がなく、ストア側に問題が生じている場合
万一、サイトに不具合やエラーがあり誤購入してしまった場合や、買った商品が読めないなど、自分に落ち度がなくストア側に問題がある場合は、ルール上《返品・キャンセル対応不可》と書いてあっても、ストアの問い合わせより状況説明し、相談しましょう。
自分に落ち度がない場合は、ストアの信用にも関わるので、何かしら対応してもらえるかと思います。
なお、商品の不具合による対応は、返金 または 返金せず欠陥のない商品を提供かで対応が分かれそうです。
「こんな使いにくいシステムで本は読めない!返金してくれ!」の類は、ストア側の問題でなくカスハラです。念のため・・・
紙の本と電子書籍を間違えて購入しないよう注意
今回調査した電子書籍ストアのうち《電子書籍と紙の本》どちらも販売しているストアは、誤購入が起こりやすいです。
電子書籍と間違えて紙の本を買ってしまった場合は、返品・キャンセルルールに従って手続きを行えばよいですが、その逆のパターン《紙の本と間違えて電子書籍を買ってしまった場合》は以下の通り対応が分かれるのでご注意ください。
- Kindle(Amazon) → 状況により対応可
- 楽天kobo → 状況により対応可
- honto → 対応不可
honto の場合、返品・キャンセルできるのは紙の本のみです。
電子書籍については商品の性質上対応不可と明記されているため、十分注意ください!
まとめ
以上、人気10ストアをピックアップし、電子書籍の返品・キャンセルルールを調査した結果をまとめました。
- 商品の性質上、個人的都合による返品・キャンセルはできない
- Kindle、楽天Kobo、Renta!は条件付きで対応可
- 全てのストアで「交換」はできない
- 自分に落ち度がなく、ストア側に問題が生じている場合は、返品・キャンセル不可と明記されていても相談すべき
- 《紙の本/電子書籍》どちらも販売しているストアは、紙の本と間違えて電子書籍を購入しないよう注意
紙の本と異なり、読むための権利を買うという電子書籍は、商品の性質的に自己都合による返品・キャンセルはどのストアも原則認められていませんので、購入は慎重に行いましょう。
参考になれば幸いです。