目が命!子どもの読書端末はKindle?Fireキッズモデル?親が選ぶべき基準
電子書籍リーダーとタブレットは、子どもの読書体験を豊かにするための便利アイテムですが、親にとって「紙の本との違い」や「目に与える影響」は、購入を判断する上で気になる点です。
特に、「子どもの目が大切だから、結局は紙の本に戻る」という考えは当然のものです。
この記事では、紙の本では難しい「目の安心と、読書のしやすさの両立」という面で、デジタル端末がどれほど役に立つのかを比較します。

お子さまにぴったりの一台を選ぶための、簡単な基準を紹介します!
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Profile経理職一筋・在宅ワークアラフォー主婦。スマホ・パソコン・タブレットをフル活用した電子書籍の読書歴は10年以上です。数年前新たに購入した端末・Kindle電子書籍リーダーは、活字の本を読むのに欠かせないアイテムに♪収納にも困らず、いつでもどこでも読めるのが電子書籍のメリット! Kindleと楽天koboをメインとしていますが、お得を求めて日々様々な電子書籍ストアをリサーチしています。 ストア情報から、読みやすい本の紹介、親子の共有方法、お子さんの学習にも役立つ情報を発信していきます。プロフィールを読む
まず、お子さんが今、本を読むことをどう感じているかで、選ぶべき端末は変わります。
端末選びを失敗しないために、簡単に整理してみましょう!
読書習慣がない子 / 絵本・図鑑が好き
カラー画面で絵や写真がきれいに見え、遊びの要素も使って読書への「きっかけ」が作りやすいです。
活字を読み始めている子 / 目の安心と、読書のしやすさの両立
紙に近い画面で目に優しく、集中しやすい環境で読書できます。
文字の調整機能(好きな大きさに変更)で、活字を読むのを楽にしてくれます。

キッズモデルを買わなくても「大人の端末を使って子どもと本を共有」する裏技もあります!

デジタル端末を選ぶ最大のメリットは、紙の本にはない「便利さ」です。
電子書籍リーダー(Kindle端末)とタブレット(Fireキッズモデル)の違いを比較します。
| 比較項目 | Kindle端末 | Fireタブレット |
|---|---|---|
| 画面の仕組み | 電子ペーパー:(紙と同じ原理) | 液晶ディスプレイ:画面自体が光る |
| 目への優しさ | 非常に優しい:ブルーライトがほぼ出ない | 負担がかかる:画面の光が直接目に入る |
| 紙にはない利便性 | 文字の拡大・辞書機能 | カラー表示・動画・ゲームすべて利用可能 |
| 集中力への影響 | 読書に特化:通知やゲームがない | 集中しにくい:他のアプリで気が散る |
| 携帯性・収納 | 非常に便利:文庫本一冊程度の重さ | 携帯性は高いが、電子書籍リーダーより重い |
読書専用機がもたらす高い集中力
電子書籍リーダーの強みは「本を読むこと以外はできない」というシンプルな機能です。
ゲームや動画の誘惑がないため、紙の本と同じく集中が途切れにくいです。
一方、タブレットは便利ですが、読書中に気が散らないようにするには、親が細かく管理する必要があります。

目の負担が少なく、集中力を優先するなら電子書籍リーダー、いろいろな機能やカラーコンテンツを求めるならタブレットがおすすめです。
電子書籍リーダーは、目に優しく、紙の本と同じ感覚で長時間読める、読書だけに特化した専用端末です。
紙の本に匹敵する「目の負担の少なさ」
電子書籍リーダーの電子ペーパー画面は、光を反射して文字を映すため、目に悪いといわれるブルーライトがほとんど出ません。
長時間本を読んでも目の疲れが少なく、紙の本と同じように読むことができます。
1ページあたり読む文字の量を調整できる
電子書籍リーダーは、紙の本では変えられない「文字サイズ」を、自由に変えて読むことができます。
文字を大きく設定することで、1ページあたり読む文字数が少なくなるので、紙の本で文字が小さくて読みにくいと感じていた本でも、すらすら読み進められるようになります。
また、読書中には、本文に出てくる知らない単語を指で押すだけで、すぐに意味を確認することができる「辞書機能」があります。(多くの活字の本で辞書機能を使うことができます)
分からない言葉を調べながら読むことができるので、学習にも役立ちます。

タブレットのようには使えない
見た目はスマホやタブレットに似ていますが、タブレットのように動画を見たりゲームをすることはできません。
また、機能的にはウェブブラウザを利用してネット検索することは可能ではありますが、最新端末でも読み込みはかなり遅く、スマホやタブレットのようにサクサクと操作することはできません。事実上、Kindle端末は読書以外のインターネット利用には適していません。
これらは読書に集中するメリットでもありますが、多目的に利用したい場合にはデメリットになります。
また、画面は基本的に白黒(モノクロ)表示のため、色鮮やかな図鑑や写真付きの雑誌を読むことには向いていません。
主に、活字の本やマンガを読むことに特化した端末になります。

最新モデルにはカラー対応の機種もありますが、多くの主流モデルはモノクロ(白黒)表示のため、色鮮やかな図鑑や雑誌をメインで読む場合は、タブレットが適しています。
読書へのハードルが高いお子さんや、カラーのコンテンツから入る方が良いお子さんにはFireキッズモデルがおすすめです。
ここでは、Fireキッズモデルの良いところと、親がすべき対策を解説します。
カラーコンテンツと「音声での読書」の活用
タブレットは、絵本、図鑑、学習雑誌など、色鮮やかなコンテンツに最適です。
全てのコンテンツをカラーで楽しめるため、遊びの要素を通じて、読書への興味を引き出す「入り口」として機能します。
また、Amazonのオーディオブックサービス「Audible」を利用すれば、プロのナレーターが朗読した書籍を聴くことができます。
Fireキッズモデルはスピーカーやイヤホンジャックが充実しており、親が忙しい時でも子どもの耳から物語を聞かせられる「新しい読み聞かせ」の手段として有効です。
「ペアレンタルコントロール」機能で管理する
Fireキッズモデルを使う上で心配なのは、多機能性による「目の疲れ」と「寄り道」です。
親が利用時間を細かく設定できる機能(後ほど詳しく紹介)を使って、目の休憩時間や、「ゲームは30分まで」といったルールを設定し、使いすぎを防ぐことが必須になるかと思います。
目の負担は電子書籍リーダーより大きい
Fireキッズモデルの画面は液晶ディスプレイのため、電子書籍リーダーよりも目の負担は大きいです。
長時間の利用は避け、必ずペアレンタルコントロール機能で休憩時間を設定するなど、親がしっかりと管理する必要があります。
ここからは、KindleリーダーとFireキッズモデルの両方で得られる共通のメリットや、親の負担を軽くするポイントを解説します。
Amazonセール活用でお得に購入
紙の本は、一般的ににセールなどで価格が安くなるものではありませんが、電子書籍は大規模なセールやポイント還元で安く、お得に購入することができます。
- Kindle本セール
- 期間によって週替わりセールや日替わりセール、「プライムデー」や「ブラックフライデー」といった大型セールでは、人気タイトルが割引率50%を超えるなど、安くお得な価格で販売されることがあります。
- ポイント還元
- 購入時にAmazonポイントが付与されます。そのポイントを次の書籍購入に充てたり、また、ほかのお買い物で付与されたポイントを使って本を購入することもできます。

サブスク(読み放題)を利用してお得に本を読む
「いろいろな本やコンテンツに出会ってほしい」
そんな時は、月額制のサービス(サブスクリプション)を使えば、購入する手間をかけずに、多くの本を読ませることができます。
以下、Amazonで利用できるサブスクの内、おすすめ2つを紹介します。
- 電子書籍読み放題サブスク
- 小説から実用書、漫画、雑誌まで非常に幅広いジャンル(200万冊以上)
- 月額料金:980円
- 主な対象:活字を読む習慣がある子から大人(幅広いジャンルを求める層)
- 読み聞かせにもおすすめ
- 目的:活字を読む量を増やしたい場合や、親自身も利用したい場合
- Kindle端末、Fireキッズモデルのどちらでも活字コンテンツは快適に利用できる

- キッズ向けコンテンツサブスク
- アニメなどの動画視聴、電子書籍読書、知育系アプリ(ゲーム)
- 月額料金:プライム会員: 580円(一般会員: 980円)
- 主な対象:未就学児〜小学生(エンタメ・知育コンテンツを求める層)
- 目的:低年齢の子どもの興味を引き出す場合や、娯楽も含めて安全に利用させたい場合
- 注意:Kindle端末で利用できるのは電子書籍のみ(アプリや動画は利用することができない仕様)
収納と保存管理の負担軽減
電子書籍の場合は、子どもの本が増えても、物理的なスペース(本棚の場所)を心配する必要がないため、増え続ける本の片付けにかかる手間から解消されます。
また、購入した本はクラウド上に安全に保存されるため、端末を破損・買い替えしても、いつでも無料で再ダウンロードが可能です。本の在庫切れを心配する必要もありません。
「共有」の便利さ
- 購入した本は、どの端末でも読める
- Amazonで一度購入した電子書籍は、Kindle端末だけでなく、スマホやタブレット(Kindleアプリ)にもダウンロードできます。親御さんもお子様も、手持ちのいろいろな端末で、同じ本を読むことが可能です。
- 読み放題サービス(Kindle Unlimited)
- 親が購入した本は、子どものプロフィール(Amazon Kids)に割り当てて、いつでも共有できます。
- Kindle Unlimitedで「借りている」本も、Amazon Kidsの設定画面のリストに表示され、子どものプロフィールに追加して共有できます。ただし、親アカウントがサブスクを解約したり、本を返却したりすると、子どもも読めなくなる点にご注意ください。

子どもの利用を見守る「Amazon Kids」機能
KindleとFireキッズモデルの両方で利用できる「Amazon Kids」は、無料のペアレンタルコントロール機能(親の管理機能)であり、親がウェブブラウザからアクセスできる「ペアレントダッシュボード」を通じて管理を行います。

サブスクと名前が似ていて紛らわしいので、整理しますと…
- 「Amazon Kids」:無料で使える親の管理機能のこと
- 「Amazon Kids+(プラス)」:有料子ども向けサブスク
この「ペアレンタルコントロール機能」により、親が子どもの利用状況を管理し、特に次の点で安心につながります。
ペアレンタルコントロール機能(親の管理機能)
- 最大4人までの子ども別設定
- 一人ひとりに合わせたプロフィールを最大4人まで設定できます。年齢や読書レベルに応じて、利用できるコンテンツや利用時間を個別に設定・管理することが可能。
- 不適切なコンテンツの制限
- 子どもにふさわしくないアダルト系などのコンテンツを事前に除外し、安全な環境で本を読ませることができます。
- 利用状況の確認と管理
- ペアレントダッシュボードから、子どもの読書時間や利用履歴を詳細に確認できます。親御さんが購入した本の中から、子どもが読む本を選んで制限できるなど、読書環境を細かく管理できます。
- 学習目標の設定
- (Fireタブレットが中心となりますが)「毎日〇分読書する」といった学習目標を設定し、ゲームなどの利用をその達成後に制限するといった使い方も可能です。
最後に、紙の本も含む選択肢の中で、電子書籍リーダーとFireキッズモデルがそれぞれどのような役割を果たすかを整理しました。
| チェックポイント | Kindle端末 がおすすめ | Fireキッズモデル がおすすめ |
|---|---|---|
| 目の健康を最優先したい | (紙の次に優しい) | |
| 長い時間集中して活字を読ませたい | (親の管理必須) | |
| 活字が苦手で、文字調整で読みやすくしたい | (機能は利用可能だが、目は疲れる) | |
| カラーや動画から読書に誘導したい | ||
| オーディオブックで読み聞かせしたい | ||
| 読み放題:活字を増やしたい | Kindle Unlimited | Kindle Unlimited |
| 読み放題:絵本や知育から入らせたい | Amazon Kids+ アプリ・動画は利用できない | Amazon Kids+ |
目の健康と集中力を重視するならKindle端末(電子書籍リーダー)、読書への興味の引き出しと多機能性を求めるならFireキッズモデルを選ぶことをおすすめします。

紙の本とデジタル端末のよいところを組み合わせて利用していきましょう!
参考になれば幸いです。






